高いテンションが続く躁状態と、落ち込んだ気分が続くうつ状態とを繰り返す場合は、躁うつ病（双極性障害）の可能性があります。

躁状態は爽快な気分で、元気があり、本人も周りも最初は症状に気づかないケースもあります。その行動は、計画性がなく唐突すぎて、結局は周りに迷惑をかけているのに、本人は気づいていません。家族が振り回されて疲弊します。躁うつ病のうつ状態はうつ病による場合と同じ状態です。

うつ状態で受診した患者さんが、その後、躁状態を発症してはじめて双極性障害と診断されることもあります。ご本人はうつ状態しか経験していないと思っても実は軽い躁状態を何度も経験していたということもあり、この場合も双極性障害に含まれます。

【症状】
（躁状態になると）
・気分が爽快
・気分が高まり元気になった気がする。
・話し続ける、やたらと声をかける
・怒りっぽい
・暴言を吐く
・人の意見に耳を貸さない、偉くなったような気になる。
・次々とアイデアが湧く。
・なんでもできる気がする。
・おしゃべりになる
・じっとしてられない
・お金を使いすぎる
・買い物やギャンブルにお金をつかってしまう。
・考えが次から次へと思い浮かぶ
・眠らなくても平気

（うつ状態になると）
・躁状態の自分に対する自己嫌悪も加わり、さらに辛い気持ちになる。
・気分が落ち込む
・なにごとにも興味が持てない
・寝てばかりいる
・眠れない
・頭が動かない
・やる気が起きない
・楽しく思えない
・自分には生きる価値がないと自分を責めてしまう。
・決断力がなくなる
・死にたい気持ちになる。
・食欲がなくなる。過食。
・身体を動かすのがおっくう